櫻子「これからも一緒に」
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37:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:19:16.88 ID:+EtVRVLso
向日葵「何でも相談しなさいな。大学でもそんな感じで説明聞いてたら、せっかくこうして来てるのにほとんど頭に入らないですわよ?」

櫻子「…………」

向日葵「……どうしたの? 大学のことで不安があるとか?」
以下略 AAS



38:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:19:44.52 ID:+EtVRVLso
櫻子「花子、ってさ……」

向日葵「?」

櫻子「ほんと……いい子だよね」
以下略 AAS



39:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:20:56.47 ID:+EtVRVLso




花子「……?」
以下略 AAS



40:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:21:24.36 ID:+EtVRVLso
じりじりと暑い空の下、お姉さんはみるみる元気をなくしていった。

ごまかすことはできないと何となくわかったのか、急にさびしそうな顔になった。


以下略 AAS



41:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:22:12.20 ID:+EtVRVLso


近くにあった公園の日陰のベンチで、お姉さんと花子は並んで座った。

「ちょっと待っててね」と言うと、自販機でつめたいお茶を買ってきてくれた。走った後でものすごく喉が渇いていたので、ありがたく受け取ってすぐに飲む。
以下略 AAS



42:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:22:40.48 ID:+EtVRVLso
「やっぱりすごいね、櫻子って……そんなに大学に行きたかったんだぁ」

花子「え?」

「だって、そのために転校しちゃったんだもんね? うちの学校じゃレベルの高いところは目指せないから……だから転校したんだよね、きっと」
以下略 AAS



43:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:23:18.67 ID:+EtVRVLso
花子「お姉さんのこと……櫻子もきっと大切に思ってます。櫻子は友達のことを大切にする人だから……」

「そうなんだ……でも、じゃあなんで……なんで櫻子はいなくなっちゃったのかなぁ……」


以下略 AAS



44:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:24:10.93 ID:+EtVRVLso
小さい時からずっと一緒で……家も隣同士。

小学校も中学校も、毎日毎日一緒に通い続けた。

でもそれまでの櫻子はバカだったから……高校受験を境にして、その幼馴染みとは別れることになった。
以下略 AAS



45:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:24:51.91 ID:+EtVRVLso
指でつっと目を拭うと、安らかな微笑みを浮かべて、はっと小さく息をついた。

傍に置いていたお茶をのむ。ひとくち飲むだけかと思ったら……そのままごくごくと、ペットボトルの半分以上を飲んでしまった。


以下略 AAS



46:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:25:59.72 ID:+EtVRVLso
花子「櫻子が帰ってきたら、花子が思いっきり引っ叩いておくし!」

「えっ!?」

花子「……櫻子は、やっぱりバカだった。きっぱりと真実を伝えないで何も言わないことが、お姉さんを一番苦しめてたのにまだ気づいてない……」
以下略 AAS



47:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:26:40.63 ID:+EtVRVLso


家に戻ると、相変わらず怖いほどの無音に包まれていた。


以下略 AAS



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