39:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:20:56.47 ID:+EtVRVLso
〜
*
花子「……?」
先にアイスを買ってしまうとこの暑さの中では溶けてしまうので、いろいろと散歩してから最後にアイスを買って家に帰った。
そうして家の前まで来ると……花子の家の玄関付近に立ち止まって、女の人が二階の窓を眺めていた。
花子(あ……っ!)
「あ……」
そこにいたのは……
「あれ……花子ちゃん、だよね?」
花子「はっ、はい」
「えへへ、あー……私のこと覚えてるかな? 前にあったことあるんだけど〜……」
花子「お、覚えてます……」
昨日櫻子にLINEでメッセージを送ってきた、あの女の人だった。
花子(なんでここに……!?)
「あ、その服……櫻子も前に着てた気がする」
花子「あ……そうなんです。これ櫻子の服だから……」
「やっぱり! 懐かしいなぁ」
花子「……えっと、どうかしたんですか? うちに何か用でも……」
勇気を出して花子が尋ねてみると、そのお姉さんは恥ずかしそうにサイドテールをくるくるといじりながら答えた。
「んーん、たまたま通りかかっただけなの。櫻子いるかなあって思ったから、立ち止まっちゃった♪」
花子「…………」
……花子でもわかるくらいの嘘。昨日のメッセージを見てしまっている花子に、そんなのは通用しなかった。
このお姉さんは、櫻子に会いたいから、来たんだ。
「それであの、櫻子は……?」
花子「あのっ、ごめんなさい! 櫻子は朝早くから、電車で出かけてて……」
「ああそっか。そうなんだ……」
花子「き、聞いてないんですか? 櫻子から」
「うん、櫻子は何も……っじゃなかった! えっと、その……今日はたまたま来ただけだからさ! あはは……///」
花子「…………」
「あはは……ぁ……」
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