46:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:25:59.72 ID:+EtVRVLso
花子「櫻子が帰ってきたら、花子が思いっきり引っ叩いておくし!」
「えっ!?」
花子「……櫻子は、やっぱりバカだった。きっぱりと真実を伝えないで何も言わないことが、お姉さんを一番苦しめてたのにまだ気づいてない……」
「…………」
櫻子への片想いが、どれだけ辛いものか。
それは、花子が一番よくわかってるから。
花子「……お姉さんは、何か櫻子に伝えたいこと……ありますか?」
「……あるよ、いっぱい……花子ちゃんが覚えきれないくらいある」にこっ
お姉さんはふんわり微笑むと、ベンチから立ち上がって、花子に勢いよく頭を下げた。
「花子ちゃん……一生のお願い」ぺこっ
「私と櫻子を……あと一回でいいから、合わせてくれないかなぁ……!」
花子「!」はっ
「その一回で……私の想いも全部伝える! もうあの時みたいに逃げない! だから……櫻子の口から、本当のことを全部聞きたいの……!」ぎゅっ
花子「……!」
「そうしたら……もう私、前に進めるようになると思うから……///」
お姉さんの目は、もう晴れやかだった。
この人の笑顔を……花子はちゃんと櫻子に伝える義務がある。
櫻子に恋をした者同士として。
櫻子のことを、嫌いになってほしくないから。
花子「……では、そろそろ花子は行きます」
「あっ、うん。気を付け……」
花子「きゃっ!?」
そろそろ家に帰ろうと思ってベンチをたったとき、洋服のフリルがベンチのどこかにひっかかってしまったのか、ぴーっと糸が伸びてしまった。
「だ、大丈夫っ?」
花子「あ〜……だ、大丈夫です! このくらい直せます。もう六年生だし」
「あはは、そっか……えらいね」
花子「じゃあ、きっと櫻子をお姉さんのところへ向かわせますから。待っててください!」たたっ
「あ……ありがとー!」
すっかり話し込んでしまった昼下がりの夏空の下、花子は小走りで家へと帰った。
今朝から牛乳しか飲んでいないからか……少しふらふらする。
でもごはんを食べようという気にはなれなかった。
そんなことより、櫻子とお姉さんのことに夢中だった。
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