37:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:19:16.88 ID:+EtVRVLso
向日葵「何でも相談しなさいな。大学でもそんな感じで説明聞いてたら、せっかくこうして来てるのにほとんど頭に入らないですわよ?」
櫻子「…………」
向日葵「……どうしたの? 大学のことで不安があるとか?」
櫻子「ううん……」
向日葵「じゃあ何? ちゃんと自分の口から教えて」
櫻子「…………」はぁ
……やっぱり今日の櫻子はおかしい。
朝は私もぼんやりしていて気が回せなかったが、この様子だと昨日のうちぐらいから何かあったのではないだろうか。
考えても思い当たる節があまりない。最近は櫻子とほぼ毎日一緒にいるから、何かあるとすればなんとなくでも気づけるはずだ。
そしてここまで思いつめているとなると、軽い悩みではないことが伺える。
向日葵(……もしかして、私に言えないような悩み?)
向日葵「……櫻子」すっ
櫻子「え……」
元気のない櫻子に少し詰め寄り、前後の席の人には聞こえない程度のボリュームで囁く。
向日葵「私、あなたの彼女ですわ」
櫻子「っ!」どきっ
向日葵「ですから、その……あなたが悩んでるところを見るの、嫌なんですけど」
櫻子「な、何言いだすの急に……///」
向日葵「これでも真剣に言ってますわ。些細なことなら相談してほしいし……私が解決できることだってあるかもしれないじゃない」
櫻子「うん……わかったよ、言うよ」
櫻子は観念して、花子ちゃんのことで悩みがあるのだと打ち明けた。
櫻子「昨日の夜に喧嘩しちゃってさ……仲直りできないまま、今朝出てきちゃったんだよね」
向日葵「もう何やってるんですのよ……ちゃんと謝りなさい。どうせあなたが悪いんでしょ?」
櫻子「き、決めつけないでよっ」
向日葵「じゃあ花子ちゃんが悪いんですの?」
櫻子「っ……」
櫻子と花子ちゃんは昔から喧嘩の多い姉妹だが、そういう時はたいてい……いやほぼ100%、櫻子の方が悪い。なぜなら花子ちゃんは自分が悪いときにはきちんと謝れる子だからだ。
櫻子もだいぶかしこくなって物事の判別がつくようになってきたと思ったのに、まだそんな子供っぽい一面を持っているのだろうか。
こんなに思いつめるほど悩むんだったら、さっさと謝ってしまうのが得策だとは思えないのか。
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