ある門番たちの日常のようです
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409: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 22:58:54.06 ID:J7X7k69g0
(,,;゚Д゚)「それに外は状況を聞く限り新型の非ヒト型が主力で寄生体の割合は低いようだ、こっちならそこの2番艦でもビビらずに………」

「ねぇ、誰がビビってるって?」

口を滑らせたことに気づいて慌てて言葉を切るが、1歩遅い。案の定というかなんというか、あからさまに時雨の目付きが不機嫌なものに変わる。
以下略 AAS



410: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 23:20:36.10 ID:J7X7k69g0
足下に溜まった寄生体の体液がパシャリと激しく跳ねる。原因は、時雨がもの凄い勢いで両足を揃えたため。

かつてこいつが見せた中で間違いなく──そもそも誰に対してもやっていた記憶が無いが──、最も美しく相手に対する敬意に満ちた海軍式敬礼がそこにはあった。

「駆逐艦時雨、猫山義古“海軍”少尉の命を受けこれより友軍の支援任務に就きます!
以下略 AAS



411: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/18(水) 23:57:49.30 ID:nPAdxYNC0
( ̄⊥ ̄)「しかし、あの二人をここから離脱させて大丈夫か?確かに今のところ新手は上からも下からも来る様子は無い、でも油断すべきではないと思うが」

(,,゚Д゚)「合理的な判断って言ってくれ。少なくとも油断した覚えはない」

Верныйに続き、ファルロもAK-12に新しい弾倉をぶち込みながら質問をぶつけてくる。
以下略 AAS



412: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/19(木) 00:00:19.15 ID:rNOvS3K00
「時雨と江風が離脱するまで待っていた可能性は?向こうからすれば艦娘戦力が減ってくれた方がやりやすいよね」

(,,゚Д゚)「目の付け所は流石“元海軍”だが」

この台詞に、大いにВерныйが嫌そうな顔をしたが無視して続ける。
以下略 AAS



413: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/19(木) 00:04:32.13 ID:rNOvS3K00
あと、俺の方でも個人的になるべく時雨と江風は可能なら遠ざけておきたかったという事情があるのだが………まぁ、これについては伝える義理はないので黙しておく。

(,,゚Д゚)「────さて、と」

万全の調子とは言いがたい。【ワールド・ウォーZ】の原作小説とブラピ主演映画の内容並みにかけ離れている。原作云々抜きにしてもアグレッシブなだけであんな甘噛みしかしねえゾンビを俺はゾンビと認めねぇ。
以下略 AAS



414: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/19(木) 00:14:05.75 ID:rNOvS3K00
“海軍”は基本的に人間も艦娘も尋常ならざる強さや秀でているどころじゃない一芸とひき替えに脳のネジを吹っ飛ばしたような奴等の集まりだが、極稀にこのВерныйのように純真さを失っていないのに成り行きから“海軍(吹きだまり)”に流れ着いてしまう奴もいる。大半はなんだかんだと過ごす内に馴染んでいく(残念ながらいいことではない)けれど、“まともな”艦娘たちはそれでも少なくない数がここのあまりにも自分たちの志や表向きの世界のあり方とのギャップに苦しむことになる。

一応去ることを認められていないわけではないのだが、抜ける際は色々と特殊な“教育”が施されることになる場合が多い………が、このВерныйはどうやら事情が少々特殊らしい。

(,,゚Д゚)(俺には今更関係ない話だがな)
以下略 AAS



415: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/10/19(木) 00:21:04.86 ID:rNOvS3K00
そう返事を返しながらも、カラマロス達は少し不審げな様子で顔を見合わせる。

俺の指揮に従うと、この場に残る“海軍”の戦力は俺とOstrichだけになる。“本当に大丈夫なのか”という不安を抱いているようだったが、俺が特に指示を更新することなく黙っていると戸惑いながらもそれぞれの持ち場へと駆け足で去っていった。

「………戦力ヲ分散サセスギデハ?」
以下略 AAS



416: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/10/19(木) 00:23:22.03 ID:rNOvS3K00





以下略 AAS



417: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/10/19(木) 00:27:37.99 ID:rNOvS3K00
いかにもありとあらゆる情報を流すことができますと言わんばかりの、映画スクリーンのような巨大なモニターの手前。両側に十台程度ずつ並ぶコンピューター群の間に伸びた通路の最奥で、その艦娘は椅子に腰掛けていた。

白い帽子に、白いコート、そして白を基調としたセーラー服。まるでこのムルマンスクの気候に併せたような意匠の服だが、襟元から見えるインナーは茶色に近い赤色だ。すらりとスカートから伸びた細いが引き締まった脚に履かれるのは、コートとは対照的に黒いタイツ。

被った帽子から零れ出ている銀髪は艶やかで、照明の光を反射してキラキラと輝いている。俯いているため顔立ちは見えないが、資料を確認した限りやや尊大な印象を与える目付きだがかなりの美人だったと記憶している。
以下略 AAS



418: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/19(木) 00:29:38.51 ID:rNOvS3K00
「アッ………アァ……」

さっきの叫び声に反応してか、ぴくりと手足が反応する。微かに呻き声を漏らしつつ、Гангутはゆっくりと顔を上げる。

「アァ……アァァ………」
以下略 AAS



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