399: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 13:43:28.87 ID:J7X7k69g0
AK-12や25mmが吐き出す空薬莢が床で跳ね、甲高い金属音を幾つも奏でる。幼体とあってどうやら奴等は艤装がまだ発達していないらしく、数の力で強引に弾幕を突破しようとするのみで反撃の砲火は一向に見られない。
『ギッ……ガッ……!』
『キィイイッ、キィイイッ!』
400: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 15:01:10.16 ID:J7X7k69g0
ゴクリと俺の喉が唾を飲み下す。
弾幕射撃の終わりが近づくにつれて、流石に胸の鼓動が早くなる。
(,,゚Д゚)「……いいか、絶対にタイミングはずらすなよ」
401: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 15:12:31.03 ID:J7X7k69g0
瞬間。
全身の関節とバネを稼働させ、伏せていた床から跳ね上がる。
号令なんて掛けない。その「瞬間」すら無駄な時間だ。
402:名無しNIPPER[sage]
2017/10/17(火) 16:58:13.79 ID:dgywwIiA0
流石に精鋭部隊だけあって獅子奮迅の様相だけど、それに比べてもベルリン戦線で駆け引き頼りでドクの拾ってきた勝ちがどんだけ凄いのか…w
403: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 18:08:00.10 ID:J7X7k69g0
そこから先のことは、丸ごとごっそり記憶にない。なにせ印象としては廊下が丸ごと敵になっていた状態に近いので、いちいち“思考”それ自体を挟んでいる暇が無かった。
幾つの寄生体を殺したのかも、どれだけ“元”ロシア兵の屍を踏み越えたのかも、何リットル頭から奴等の体液を浴びたのかも解らないまま、ただひたすら目の前で動く物に対してブレイドを振るい続ける。
「──────Stop!!」
404: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 19:20:57.35 ID:J7X7k69g0
異常なし。そう告げるOstrichの言葉に、俺はようやく辺りを見回
(,,; Д )「ゴホッ、ヴォエエエエエエエエッ!!?」
「おわぁっ!?」
405: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 20:58:10.78 ID:J7X7k69g0
undefined
406: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 21:04:27.10 ID:J7X7k69g0
執拗に脹ら脛の破壊を目論む白露型駆逐艦2番艦の喉に親指をぶち込んで黙らせる。邪神(駆)は激しく咳をしながら「美少女にしていい仕打ちじゃない……」だのなんだのほざいていたが知ったことではない。
拳じゃないだけありがたいと思え。
(,,゚Д゚)「………しかしまぁ、アレだ。派手にやったもんだな我ながら」
407: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 21:22:30.00 ID:J7X7k69g0
一瞬今日一日の仕打ちに対する仕返しでもしてやろうかと暗い感情が胸の内を過ぎるが、直ぐに却下する。
まず時間の無駄だし、助けて貰った数も多いのだからフェアではないし、何よりその後何百倍で返されるか。ハイリスクローリターンというより遠回しな自殺にしかならない。
(,,゚Д゚)「Ostrich、外の状況は?」
408: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 21:49:57.68 ID:J7X7k69g0
一時間後ぐらいに地上で広がるであろうここの数百倍凄まじい地獄絵図を想像してしまい、再び吐き気がこみ上げてくる。まぁ俺達の苦境を救いに来てくれるのだから文句は言えないが。
それに、図らずもぶら下げる「餌」が用意されているのはありがたい。俺は無線機を外に繋ぎながら時雨たちの方を見やる。
(,,゚Д゚)「江風、時雨。
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