ある門番たちの日常のようです
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408: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 21:49:57.68 ID:J7X7k69g0
一時間後ぐらいに地上で広がるであろうここの数百倍凄まじい地獄絵図を想像してしまい、再び吐き気がこみ上げてくる。まぁ俺達の苦境を救いに来てくれるのだから文句は言えないが。

それに、図らずもぶら下げる「餌」が用意されているのはありがたい。俺は無線機を外に繋ぎながら時雨たちの方を見やる。

(,,゚Д゚)「江風、時雨。

地上部隊が寄生体並びに敵新型艦多数と交戦中。特にSpartaチームを筆頭に物量差と火力差に圧されて相変わらずの大苦戦らしい」

地下室に反響する銃声、砲声、爆発音、そしてガラスに爪を立てて引っ掻いたときのような不快感を掻き立てる“奴等”の鳴き声。無線が繋がったにもかかわらず返答は全くないが、それが却ってあいつらの窮状を解りやすく示していた。

(,,゚Д゚)「一階で村田達と合流して至急救援に向かえ。市街地北部からロマさんも援軍を寄越してくれたらしい、そいつらが到着するまで耐えるだけでいい」

「了ッ解………はしたけどさ、ここは大丈夫か?」

(,,゚Д゚)「地下三階の制圧がまだだが、撃破した寄生体の数や現状1体も上がってくる気配がない点から考えておそらく下に居る奴等は残っていたとしてもごく少数の可能性が高い。俺達だけでも対処はできるが、逆に地上のSpartaたちが全滅すると上から雪崩れ込まれる。それも大群がな」

ぶっちゃけあの悪魔超人とその愉快な仲間達が来る時点で上の敵は殲滅が決まったようなものだし到着まで保たせるぐらいならSpartaたちも余裕だろうが、万に一つも何かの手違いで増援到着前に全滅した場合為す術が無くなるのも事実だ。本当に限りなく起きる可能性が低い事例に対する備えではあるものの、この点はあながち“方便”ではない。


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