403: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 18:08:00.10 ID:J7X7k69g0
そこから先のことは、丸ごとごっそり記憶にない。なにせ印象としては廊下が丸ごと敵になっていた状態に近いので、いちいち“思考”それ自体を挟んでいる暇が無かった。
幾つの寄生体を殺したのかも、どれだけ“元”ロシア兵の屍を踏み越えたのかも、何リットル頭から奴等の体液を浴びたのかも解らないまま、ただひたすら目の前で動く物に対してブレイドを振るい続ける。
「──────Stop!!」
多分この先一生忘れることはできないほど手に刻み込まれた、寄生体のぶよぶよした胴を斬る感触からはかけ離れた「手応え」。聞き覚えがある英語での叫び声に、ようやく俺は我に返る。
(;゚∋゚)「………ジャパンがサムライ・カントリーだったのは確か3世紀近く前の話じゃなかったか?未だにTUZIGIRIだかBUREIUTHIだかが横行してるなんて知らなかったぜ」
(,,;゚Д゚)「…………Ostrich?」
(;゚∋゚)「ああ、紛れもなくな。無我夢中だったのは解るが敵と味方の区別ぐらいは流石に付けながら暴れてくれ」
筋骨隆々のダチョウ野郎はそう言って、熊手のような見た目の自分の白兵装備から俺のブレイドを外す。
そして、辺りを見回すと低い声でこう言った。
( ゚∋゚)「All clear」
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