399: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 13:43:28.87 ID:J7X7k69g0
AK-12や25mmが吐き出す空薬莢が床で跳ね、甲高い金属音を幾つも奏でる。幼体とあってどうやら奴等は艤装がまだ発達していないらしく、数の力で強引に弾幕を突破しようとするのみで反撃の砲火は一向に見られない。
『ギッ……ガッ……!』
『キィイイッ、キィイイッ!』
各個撃破される攻撃法を改めただけ非ヒト型としては上出来なオツムだが、奴等は廊下で互いに胴が絡みついてしまうほどの密度でひしめき合いながら向かってきた。
そうなると、こちらは別に寄生体全体に満遍なく攻撃をする必要は無い。口を開けている、他と比べて突出しているなどして怯ませやすい個体に火線を集中すれば、必然的に残りの個体も動きが阻害され群体全ての進撃が止まる。
「25mm機銃、撃ち止めまであと40秒!」
「我々のAK-47も同じく!」
(; ̄⊥ ̄)「AK-12はまだそれなりに余裕があるが、そもそもの数が少ない!我々だけでは押しとどめられないぞ!」
とはいえ、例え幼体でも深海棲艦を怯ませるのだから並大抵の火力集中では到底それは適わない。既にこの場に到着するまでに結構な量を消費していた俺達の弾薬は、極限まで上げざるを得なくなった射撃ペースによってほぼ完全に底を尽きつつあった。
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