ある門番たちの日常のようです
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398: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 07:46:25.42 ID:J7X7k69g0
足下でビクビクと痙攣する死骸二つを蹴散らして、俺とカラマロスは同時に前へ踏み込む。俺は上へ、カラマロスは下へとそれぞれブレイドを一閃させた。

ぶちゅんっ、ぶちゅん。生々しい切断音が連続して鳴る。斬って落とした頭が床や壁に着くより早くもう一度、今度は横向きに刃を薙ぐ。

突進してきた勢いそのままに胴の中程まで真っ二つに裂かれながら進んだあと、手元の寄生体の胴からぐたりと力が抜け廊下の向こうで宿主も膝から崩れ落ち前のめりに倒れ込んだ。

「Enemy coming!!」

ボウガンを構えた奴が大きな声でそう叫び、同時に廊下の向こう側で大量の「気配」が蠢くのを感じた。

『『『キィヤァアアアアアアアアアアアッ!!!!』』』

「うっわぁ……」

「グロっ」

100は確実に越える犠牲を経て、ようやくチェストバスターの出来損ないたちは俺達が無力無抵抗な餌ではないと自覚したのだろう。癇癪を起こした子供の金切り声のような声を何十と合唱させ、宿主であるロシア兵の肉体が崩壊していくのも構わず廊下を比喩表現ではなく端から端まで埋め尽くしながら一斉にこちらへと向かってくる。

(,,#゚Д゚)「ファルロ、時雨、江風!!」

(; ̄⊥ ̄)「Да-с!!」

「了ッ解!!」

「これで機銃はカンバンだよ、無駄撃ちにさせないでよ!!」

残ったロシア兵のアサルトライフルと、二丁の25mm連装機銃が咆哮する。無数のマズルフラッシュが瞬いて身を伏せた俺達三人の頭上を熱風が駆け抜けていき、嵐のような銃火は迫り来る「壁」に真っ向から衝突した。


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