ある門番たちの日常のようです
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417: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/10/19(木) 00:27:37.99 ID:rNOvS3K00
いかにもありとあらゆる情報を流すことができますと言わんばかりの、映画スクリーンのような巨大なモニターの手前。両側に十台程度ずつ並ぶコンピューター群の間に伸びた通路の最奥で、その艦娘は椅子に腰掛けていた。

白い帽子に、白いコート、そして白を基調としたセーラー服。まるでこのムルマンスクの気候に併せたような意匠の服だが、襟元から見えるインナーは茶色に近い赤色だ。すらりとスカートから伸びた細いが引き締まった脚に履かれるのは、コートとは対照的に黒いタイツ。

被った帽子から零れ出ている銀髪は艶やかで、照明の光を反射してキラキラと輝いている。俯いているため顔立ちは見えないが、資料を確認した限りやや尊大な印象を与える目付きだがかなりの美人だったと記憶している。

そう、奴は、Гангутと思われる人影は俯いている。

椅子に腰掛け、両手両足をだらりと投げ出し、ぴくりとも動きやしない。

「………Гангут!無事だったの!?」

(; ̄⊥ ̄)「気を失っているのか!?直ぐに解放を」

(#゚∋゚)「Stop!!」

駆け寄ろうとしたファルロとВерныйに、雷のような怒号が背中から叩きつけられる。思わず動きを止めた二人の前に立ち塞がり下がらせながら、Ostrichは右手に奴の白兵装備である黒い鉤爪を装着していた。


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