ある門番たちの日常のようです
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416: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/10/19(木) 00:23:22.03 ID:rNOvS3K00








その威圧感すら感じる重厚な造りとは裏腹に、扉はとてもあっさりと左右に開いた。

少し拍子抜けするが、考えてみれば当然だ。基地の中枢たる部屋に入るのにいちいちそんなに時間を食っていたら、下手したらその間に敵の大群に上陸されましたなんてこともあり得る。

いの一番に視界に飛び込んできたのは、予想に反して煌煌と点いていた照明の白い光。薄暗い廊下の光量になれきっていた俺の眼は不意打ちを諸に受け機能を一時的に停止する。

(; ̄⊥ ̄)「……………Гангут!!!」

手で光を遮り必死に室内に向けて目を懲らす俺の斜め前で、ファルロが叫ぶ。驚きと、心の底からの喜びを湛えた声だ。

(,,゚Д゚)「………!」

少しずつ司令室の明るさになれてきた俺の眼もまた、部屋の奥にいる1人の女の────1隻の“艦娘”の姿をようやく視認した。


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