17: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 18:26:18.01 ID:/+LAMdvF0
「じゃあ、そろそろ始めようか」
クリップで止められた数枚の資料を一色が配る。
そして一人一人の顔を見ながら、葉山は続けた。
18: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 18:28:38.37 ID:/+LAMdvF0
当日の流れとしては、まず誕生日用に装飾を施した教室に料理を運び、そしてサプライズで由比ヶ浜を呼び、プレゼントを渡してからそのままパーティーという計画のようだ。
それに合わせ、まず前日準備としてプレゼントの調達班と、当日の係として、会場の装飾班、ご馳走の調理班の他、由比ヶ浜をパーティーの時間まで連れ回す役が必要と言う事も書かれていた。
その際、資料に一通り目を通した雪ノ下から「ご馳走の調理と言う事だけど、家庭科室の使用許可は取ってあるのかしら?」と質問を投げかけられる。
19: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 18:29:57.93 ID:/+LAMdvF0
「……とりあえず、比企谷と雪ノ下さんに、比企谷の妹さん……」
「あ、普通に小町でいいですよ、葉山先輩」
言葉を詰まらせた葉山に微笑みながら小町が言う。
20: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 18:31:51.11 ID:/+LAMdvF0
「当日、いろはには俺と優美子の3人で結衣の相手をして欲しいと思ってるんだ」
「はーい、かしこまりましたっ」
そして葉山は最後に残った生徒、相模に向けて問い掛ける。
21: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 18:33:40.73 ID:/+LAMdvF0
「会場装飾だけど、できれば男の子が欲しいなぁ。力仕事になりそうだし」
「じゃあ、戸部、大和、大岡と、戸塚に材木座くん、頼めるかな」
「隼人くんマジチョイス冴えてるわー、おっけぇー」
22: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 18:35:21.16 ID:/+LAMdvF0
「愚腐腐腐腐腐腐腐腐腐…………と、とべっちとザ、ザザ虫くんに……大岡くんと大和くん……あぁっ……最ッッ高……!!」
海老名さんがとても不健全な眼差しで鼻血を垂らしながら男達を舐めるように見る。
腐ってやがる。遅すぎたんだ……。
23: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 18:36:21.84 ID:/+LAMdvF0
こうして係決めはまとまり、結果、以下の様な割り振りとなった。
・ご馳走調理班・
比企谷八幡、雪ノ下雪乃、比企谷小町、相模南
24: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 18:37:39.49 ID:/+LAMdvF0
「小町さん、ええ、どうかしたの?」
「すみません、えっと……相模さん……ですよね」
「え……うち?」
25: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 18:38:58.03 ID:/+LAMdvF0
「っっ……ぷっ……」
相模の肩が震え、僅かに吹き出す。そして……。
26: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 18:40:34.60 ID:/+LAMdvF0
「比企谷、去年うち、すごく酷いことしたよね、本当にごめん」
「…………」
「文化祭でわがままやって、見栄張って……調子に乗って、いじけて、投げ出して、それから比企谷にバカみたいな嫌がらせして……体育祭でもそう、認めて貰いたいって、反省してんじゃんって子供みたいな事言って……ほんと、最低だったと思う」
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