17: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 18:26:18.01 ID:/+LAMdvF0
「じゃあ、そろそろ始めようか」
クリップで止められた数枚の資料を一色が配る。
そして一人一人の顔を見ながら、葉山は続けた。
「今日みんなに集まって貰ったのは他でもない、結衣の誕生日の事についてなんだけど」
葉山の声に合わせるように一色が黒板の前に立ち、チョークで本日の集まりの趣旨を書き連ねて行く。
黒板には“結衣先輩のバースデー会議”と、一色らしく可愛らしい題名が書かれていた。
「来週の日曜……つまり6月の18日だけど、結衣の誕生日なんだ」
「結衣先輩にとっては高校生活最後の誕生日ですし、せっかくなら大きく祝おうと思って、葉山先輩がいろんな人に声をかけたんですよね」
「ああ、それで、こうして今日集まってくれたみんなで結衣のお祝いをしようと思うんだ」
「ひゅ〜、隼人くんマジかっけー!」
「さっすが隼人くん! やるわぁ〜」
葉山と一色の声に戸部や大岡達から称賛の声と拍手が上がる。
「まぁまぁ……で、本題なんだけど……」
真顔に戻り、葉山は進める。
葉山と一色の進行はつつがなく行われた。
俺達は渡された資料に目を通しながら葉山の声を聞く。
開催場所はなんと学校で、当日は休校日だが、既に何名かの先生には一色の生徒会長権限で許可を取っており、宿直の先生もいるから問題はないとの事だった。
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