モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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44
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 19:40:11.17 ID:glNSs2qCo
人一人を殺すには過剰なほどの念動力。
圧殺、惨殺、刺殺、物理的な殺害法を集約したような隊長の一撃は、容易くアナスタシアの身体を塵一つ残さず滅殺する。
肩で呼吸をしながら隊長は、アナスタシアの残骸に目を向ける。
以下略
AAS
45
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 19:41:09.83 ID:glNSs2qCo
「意味もなく、未練がましく、中途半端なアナタを、ワタシは唯一許せない」
だが、あまりにも無駄で、無意味で、そして力を持ちながらも、既に存在しない誰かに許しを請うようなことばかりをするこの男を、アナスタシアは純粋なる精神を濁らしても許せなかったのだ。
以下略
AAS
46
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 19:41:53.37 ID:glNSs2qCo
空間さえもうねりを上げる超密度のサイコキネシス。
樹海を丸裸にする勢いで、原生林を根こそぎ抜き取り宙に浮かせ、結晶杭に相対する弾丸として数多の樹木を背に携える。
手数は互角。
以下略
AAS
47
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 19:42:42.84 ID:glNSs2qCo
幼き素霊の女王の軍略は拙いものだ。
だがそれでも、単純な指令であってもその素霊の総軍は膨大。
「数だけは、揃えてってか?」
以下略
AAS
48
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 19:43:21.98 ID:glNSs2qCo
新たに十数本程度の結晶杭を作り出すが、その一瞬の隙など隊長にとっては膨大な時間である。
「温過ぎるぞガキがァ!!!」
以下略
AAS
49
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 19:44:02.00 ID:glNSs2qCo
だがその予想は裏切られ、小さく舌打ちする。
転がっていた下半身は、徐々に結晶化していき、素霊となって空気に溶けていったのだ。
「死にたくなるほど……ね」
以下略
AAS
50
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 19:44:55.09 ID:glNSs2qCo
その行き場のない怒りを表すかのように、樹氷のような竜尾がアナスタシアから伸びる。
そして眼下の隊長に向け、感情と共に降り下ろす。
轟音と粉塵。
以下略
AAS
51
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 19:45:47.51 ID:glNSs2qCo
その姿は百人が見れば満場一致で致命傷である。
だが、それでも男は倒れない。
並の致命傷ごときで、この男を致命に至らしめることなどはできない。
以下略
AAS
52
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 19:46:53.91 ID:glNSs2qCo
上を目指すのは悪いことではない。
だが上を目指さず、空さえ超えて最果てに思いを馳せることは、身の丈に合わないのだ。
「お前の悩みは、お前自身で折り合いつけやがれ、ってんだ!!!!」
以下略
AAS
53
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 19:47:39.23 ID:glNSs2qCo
「огонь(発射)!!!」
大量の素霊は、アナスタシアの指示ひとつで一斉に動き出す。
躊躇などない。
以下略
AAS
54
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 19:48:19.42 ID:glNSs2qCo
隊長にとっての真の敵は別にある。
ずきりと体を蝕む痛み。
隊長にとって、唯一肉体に傷を付けているのは『外法者』の呪いである。
以下略
AAS
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