モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 19:47:39.23 ID:glNSs2qCo
「огонь(発射)!!!」
大量の素霊は、アナスタシアの指示ひとつで一斉に動き出す。
躊躇などない。
彼女にとってこの男は憎むべき男だった。
彼女が目指す願いの先にこの男の存在は不要だった。
だが、この男は間違いなく目指す願いの先に居たのだ。
その願いに到達する手前に、立ちふさがる壁として。
故に、この男は乗り越える者ではなくなった。
『乗り越えなければならない』者と認識を改めて、アナスタシアは対峙する。
「ワタシの願いは、アナタをワタシの手で殺して、証明される!!!」
この男のために墓標はいくつでも刻もう。
串刺しの丘に埋葬すべく、杭の暴力は隊長に降り注ぐ。
「粗末だな」
だがそんな攻撃など、隊長は意に介さない。
手負いの肉体とは思えないほどに、それらを一つ一つ素手で撃ち落とす。
頭上、左、右後方、前方斜め上、一方、他方、全方、全方、全方。
人一人を殺すことさえ容易い一撃であろうと、隊長にとっては銃弾にも劣る代物であった。
まるで止まって見えるかのように、杭はただ少し超能力で補強された素手によって着弾するたびに撃ち落されていく。
「こんなものは、俺の敵ではない」
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