モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 19:46:53.91 ID:glNSs2qCo
上を目指すのは悪いことではない。
だが上を目指さず、空さえ超えて最果てに思いを馳せることは、身の丈に合わないのだ。
「お前の悩みは、お前自身で折り合いつけやがれ、ってんだ!!!!」
男は天に向かって手を伸ばす。
その手中に一人の少女を収めて、地に足を着けた男の誓いは不変。
もう二度と、取りこぼさないように。
(余計なことなど、考えるな)
あの時、『あの人』を奪い取ってでも自らの願いを叶えるべきだったのか。
あの時、任務を忘れ依頼を裏切ってあの村を守るべきだったのか。
迷った挙句、なにも選ばなかった今はこのざまだ。
かつての選択は、後悔となって今も化膿している。
あの日の迷いで、取りこぼしたものは二度と戻らない。
ならばこそ、もう二度と、あんな思いはしないように。
「俺が手の届く範囲なら、迷ってなどいられるか」
「悩みなんて……ワタシはしない!!!
アナタになんて、理解されたくない!
ワタシは、絶対に後悔なんてしない!!!」
少女の叫びは、泣き声のようにも聞こえる。
外界さえ知らぬ未熟な少女にとって、その願いのかたちはこれまでの数年で作り上げた結晶だ。
それを否定など出来はしない。
間違っているなどと、否定などが介在する余地などがあってはならないのだ。
「выравниватьй(並べ)!!!!」
空中に浮遊していた結晶杭はその切っ先を一点に向ける。
その対象は、眼下に存在する隊長へと向けられていた。
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