モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 19:43:21.98 ID:glNSs2qCo
新たに十数本程度の結晶杭を作り出すが、その一瞬の隙など隊長にとっては膨大な時間である。
「温過ぎるぞガキがァ!!!」
大地を蹴った隊長は、アナスタシアとの間合いを一瞬で詰める。
それに対しアナスタシアが放った杭は空気を貫きながら隊長に放たれるが、咄嗟に放った技など隊長には初動の時点で見切っている。
体を捻り杭の間を抜けるように、両の腕で飛来する杭の側面を叩き軌道を逸らす。
能力さえ使わずに、最小の動きで速度を落とさず隊長は全ての杭を回避した。
「なっ!?」
その動きに驚愕の表情を浮かべるアナスタシアだが、隊長はそんな表情にさえ苛立ちを見せる。
「これぐらいのことは、教えただろうよ!!!」
アナスタシアの対面にたどり着いた隊長は、躊躇することなくその拳を突き出す。
念動力を乗せたその拳は、アナスタシアの上半身を空間ごと削り取る。
そして一呼吸置いたのちに、真空状態となったその空間に空気が流入し炸裂音が響いた。
「いくら死ねるからといって、油断し過ぎだ。
起き上がるのは待ってやる。死にたくなるほどに、殺してやると言ったはずだが?」
隊長は眼下に転がるアナスタシアの下半身を見下ろす。
前の憤怒の街での際には、肉体を完全に砕いてしまうと、再び復活する際にどこから現れるのかわからなくなってしまうことがあった。
故に隊長は残った下半身から復活するだろうと隊長は見込んでいたのだ。
「……チッ」
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