モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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286: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:04:53.31 ID:nZ3oq+wSo

「たしかに、これまでにも同盟に喧嘩を売ったような組織はいくらでもある。

だが大概の連中は『同盟』を侮って、自らの実力を過信したものばかりだ。

以下略 AAS



287: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:05:31.46 ID:nZ3oq+wSo

「だけど、今あの中にまだ取り残されている人がいるんだろ?

だったらまずは助けに行くだけだ!それがアタシらネバーディスペアだろう?」

以下略 AAS



288: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:06:03.03 ID:nZ3oq+wSo

 LPの体は反射的に動いていた。
 夏樹の視界は浮遊するアイユニットによって制御されており、常に俯瞰的な視界が可能である。
 だから今の状況は、なるべく戦況を多角的に見るためにユニットを散開させていたのだ。
 故に主観的な視界は弱く、自身に対する攻撃への反応は遅れてしまう欠点があった。
以下略 AAS



289: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:06:40.91 ID:nZ3oq+wSo

 その気味の悪さに思わず夏樹は反応が遅れてしまった。
 黒い腕に大量に開いた『瞳』はぎょろぎょろと周囲を観察するようにせわしなく動き出す。
 しかもその瞳は単一の瞳ではない。魚類、鳥類、哺乳類、霊長類、あらゆる瞳がその腕には付いていて、統一性はない。
 そしてその瞳たちは、目的の『対象』を発見したのか一斉に制止する。
以下略 AAS



290: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:07:20.00 ID:nZ3oq+wSo

『イラナイイラナイ……オネエチャンハ、イラナイ。

アツイシ、イタイシ……オネエチャンハ、タベラレナイネ』

以下略 AAS



291: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:07:52.33 ID:nZ3oq+wSo

 それは『彼女』が一番に初めに気づき、ゆえに動揺したために出遅れたことの理由であった。
 彼女以外は気づかなかったし、誰から見ても少し特殊な『カース』なだけだと判断してしまう。

 だが浄化によって外装がはがされ、『中身』が露出すれば話は別だ。
以下略 AAS



292: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:08:36.14 ID:nZ3oq+wSo

 そしてその巨腕を大きく振りかぶり、先ほど自らが叩き付けられた大理石の壁に向かって投げつける。
 その一撃だけできらりの意識は刈り取られ、今度は逆に粉塵の中に沈んだ。

『タベタイダケナノ……オナカ、スイタノオオオオオオオオオ!!!』
以下略 AAS



293: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:09:15.22 ID:nZ3oq+wSo

(あたしは、ここにいる。

だけど、あの声は、あの姿は、あたしのものだって直感で思った。

以下略 AAS



294: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:09:56.74 ID:nZ3oq+wSo

 眼前に広がるのは巨大な腕を振りかざし人々を掴みあげる『カース』。
 ロビーにいた人々を余すことなく掴みあげた『カース』は、その空腹を満たさんがために大口を開けて捕らえた獲物を運び込もうとする。
 だが、その巨腕の手首を一閃するように旋回する一筋の光線。
 夏樹のアイユニットから放たれたレーザーは『カース』の巨腕を輪切りにして捕らえられた人々を開放する。
以下略 AAS



295: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:10:55.96 ID:nZ3oq+wSo

 冷静に考えればここは同盟本部であり、同盟所属でない自分たちは外様、下手に手を出すことさえ不用意である。
 実際いつもならば奈緒も間髪入れずに飛び出していたのだろうが、出遅れていたことで妙に頭の中は冷静であった。
 そして自分を含めずとも十分に敵を撃退した言葉さえ交わさぬコンビネーション。それには奈緒も自分だけ省かれたような嫉妬が少しだけ沸く。

以下略 AAS



296: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:12:19.90 ID:nZ3oq+wSo

 突如として押し出された李衣菜は何事かと奈緒に問うが、その瞬間には何が起きていたのかを悟る。
 奈緒の背後、先ほどまで自らが立っていた場所には、幾重にも束ねられた蛇の頭のような捕食器官が床に食らいついている。
 その顎の濁流はよく見れば、さらに細い髪のようなものが編み上げられて構成されており黒色の水で濡れているかのように滑らかであった。

以下略 AAS



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