モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/10/18(火) 02:10:55.96 ID:nZ3oq+wSo
冷静に考えればここは同盟本部であり、同盟所属でない自分たちは外様、下手に手を出すことさえ不用意である。
実際いつもならば奈緒も間髪入れずに飛び出していたのだろうが、出遅れていたことで妙に頭の中は冷静であった。
そして自分を含めずとも十分に敵を撃退した言葉さえ交わさぬコンビネーション。それには奈緒も自分だけ省かれたような嫉妬が少しだけ沸く。
「っと、感心してる場合じゃないな」
呆けていた奈緒も真っ先に『カース』の元へと駆け寄ろうとする。
すでに戦況は終わっているとも思っていたが、油断していたことも詫びねばならないと奈緒は考えていた。
「おーい、李衣――」
奈緒は既に『カース』の正体のことなど頭から離れていた。
だがそれは失敗だった。いつも通りではない『違和感』というものは緊張を理解して、依然張り続けていたのならばもう少し状況もマシになっていたのかもしれない。
そしてやはりいつものように4人での戦闘ではなく、3人であったことも大きかったとも言える。
戦況を俯瞰するはずの夏樹の集中力はいつもより多めのリソースを割かれたせいで、違和感に気づけなかったのだ。
そういう意味では奈緒はその役目を担っていたが、その役目を担うにはあまりに拙い。
だからこそ奈緒が気付けたのはぎりぎり間に合ったともいえるが、余裕はなく部隊には致命的な損失を生むことになってしまう。
「――李衣菜!」
奈緒はその脚を泥で獣の物に変えて、地面を勢いよく蹴る。
自動扉の傍らでプラグを抜いている李衣菜の元へと一足飛びでたどり着いた奈緒は、地面に足をつけることなくそのまま李衣菜を押し出した。
「ええ!?な、奈緒?いったい……って!」
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