モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/10/18(火) 02:06:40.91 ID:nZ3oq+wSo
その気味の悪さに思わず夏樹は反応が遅れてしまった。
黒い腕に大量に開いた『瞳』はぎょろぎょろと周囲を観察するようにせわしなく動き出す。
しかもその瞳は単一の瞳ではない。魚類、鳥類、哺乳類、霊長類、あらゆる瞳がその腕には付いていて、統一性はない。
そしてその瞳たちは、目的の『対象』を発見したのか一斉に制止する。
その瞬間、夏樹にとってはそれは気味の悪いなんて程度ではない、絶対的な悪寒が神経を走った。
そこからはほとんど反射だったといっていい。
傷ついたLPを抱えた夏樹は自らの足元にワープホールを生成する。その穴の先についてほとんど考えておらず、その数多の視線から逃れさえすればよかったからだ。
(見られた……目が合った……全部と)
夏樹が散開させていた複数のユニットは多角的にその腕を見ていた。
だからこそ夏樹は腕に開いた瞳が、すべてのアイユニットと『合った』ことに戦慄したのだ。
その後のことは回避できなかったアイユニットの映像で知ることになる。
腕から的確に、極細の針が伸びて散開させていたほぼすべてのアイユニットを貫いて破壊したことを。
強引にワープホールでその『針』を回避した夏樹は、受け身も取れず腕から離れた道路に投げ出される。
夏樹が出していたアイユニットはすべて破壊されていたために視界は何も映していないが故であった。
「……なんだってんだいったい!?」
すでに終わったと思っていた『カース』からの攻撃。
そして先ほどとは明らかに違う挙動を見せたそれは容易に夏樹の平静を奪う。
夏樹は視界を再び確保するために、予備で残しておいた残りのアイユニットを射出する。
「なんだよ……これ?」
再び開かれた双眸には、先ほど強襲してきた黒い腕はもはや引っ込んでいることを映す。
だがそれ以上に、先ほどまでロビー内の視界をふさいでいた粉塵の納まった先を克明に映していた。
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