モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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286: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/10/18(火) 02:04:53.31 ID:nZ3oq+wSo

「たしかに、これまでにも同盟に喧嘩を売ったような組織はいくらでもある。

だが大概の連中は『同盟』を侮って、自らの実力を過信したものばかりだ。

その程度の連中ならば、まだ問題はない。確かにその組織の中で『生え抜き』が居ようともその後の結末はお約束だよ。

一方で、同盟を軽んじず、危険視している組織の場合は、そもそも大前提に同盟に喧嘩なんて売らないさ」

 そもそも表立った防衛機構に対して勝負を仕掛けるのは戦況把握ができない愚者の集団くらいである。
 そして理解している者ならば、わざわざ勝負を仕掛けることなく、いかに気づかれず、無力化して水面下に動くことができるかが重要である。
 なぜならば仮に防衛機構を無力化できたとしても、それに割いたリターンが見込めないからだ。

「だが、この用意周到さは確実に『理解している』側の組織だ。

敵が強大であることを『理解』している上で、なおも襲撃をするということは考えうるだけでも最悪だ。

連中は『勝てる』と判断しているし、おそらくこれだけで終わらない。

『同盟』という邪魔を労力を用いて排除するんだ。間違いなく防衛機能が弱まった際を狙って何かをしてくるはずだ」

 敵は明確な『意図』をもって襲撃しているとLPは断ずる。
 今回の襲撃はそのものが目的ではない、前座にしか過ぎないことも推定できた。

「あの『カース』以外にも敵はいて、そして何かでかいことしようとしているのはわかった」

 だが冷静に敵情把握をするLPに対して、夏樹は静かにビルを見上げる。



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