19: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:08:14.52 ID:bGZxlAIa0
――お・ま・け
※閲覧注意 心の弱いノンケは読まないでください
20: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:09:16.25 ID:bGZxlAIa0
自分のモノとは思えないしゃがれた声が出た。
返事は無い。ただ荒い息が聞こえる。未知の恐怖に怯える俺の吐息――だけではなかった。
耳に当ててるスマホからかすかに、だが確かに荒く――そして蠱惑的な息づかいが流れているのだ。
21: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:10:10.06 ID:bGZxlAIa0
『ごめっ……ごめんなさい……んっ……まゆは……まゆは!』
だって……まゆにはまだ、早すぎる。
まゆはまだ、十六歳なんだよ?
22: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:10:48.76 ID:bGZxlAIa0
その子は――まゆは、まゆは……俺にとって、奇跡なんです。
俺なんかには、もったいない子なんです。
いつか、誰もがまゆに相応しいと思う男と結ばれるまで、俺が守らなきゃいけなかったんです。
それを――オマエなんかが! オマエごときが!!
23: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:11:43.16 ID:bGZxlAIa0
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24: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:13:23.83 ID:bGZxlAIa0
喉を逆流する熱い感触がして、慌ててトイレへと走る。
「うおっ……お……おえっ」
吐しゃ物と一緒に、涙が流れてくる。
25: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:14:06.29 ID:bGZxlAIa0
「……プロデューサーさん」
「……え?」
聞き慣れた、暖かくて柔らかい声がする。優しい温もりに体が包まれる。
26: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:14:50.74 ID:bGZxlAIa0
「…………わかりました」
まゆは俺の言葉から、もうどうしようも無い事を察したように目を大きく見開く。
そして驚く事を口にした。
27: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:15:44.76 ID:bGZxlAIa0
良いのか、本当に良いのか?
夢の中とはいえまゆに手を出して――本当に良いのか?
唾を飲み込む。鼓動が激しくなる。抱け、抱け、抱けと、まゆに対してずっと抑え込んでいた雄が暴れ出す。
28: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:17:00.58 ID:bGZxlAIa0
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29: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:17:57.76 ID:bGZxlAIa0
暑苦しくてパンツを脱いでいた夜はある。アレは確か熱帯夜なのに小窓を開けただけでクーラーをつけなかった時だ。しかしその時のパンツは、グシャグシャの状態でベッドの横に落ちていた。こんな風に丁寧に折り畳まれてはいなかった。
恐るおそるベッドから降りる。毛布に隠されていないから、もうハッキリした。俺は全裸だった。
自宅の一人暮らしとはいえ、この未知なる状況で全裸という装備に不安を覚え、抜き足差し足でパンツに近づく。パンツは本当に丁寧に折り畳まれていた。俺はこんな風には畳まない。
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