22: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:10:48.76 ID:bGZxlAIa0
その子は――まゆは、まゆは……俺にとって、奇跡なんです。
俺なんかには、もったいない子なんです。
いつか、誰もがまゆに相応しいと思う男と結ばれるまで、俺が守らなきゃいけなかったんです。
それを――オマエなんかが! オマエごときが!!
『大切にとっておいた●●ちゃんを! 今、俺様のふっっっとい●●●にブチ貫かれて泣きながら喜んでまぁす!!』
「キ――ッ」
眉間をトンカチで殴られたかのような衝撃が奔り、空白が襲う。
真っ白だった。何も見えない。聞こえもしない。ただただ白い世界。
何も、考えられなかった。脳が思考を停止する。そうしなければ、壊れるから。自分という存在が壊れてしまうから。
けど……いつまでも止まっていられない。少しずつ時が動き出す。そしてそれは、せき止められていた激情の放出を意味する。
俺はそれに、耐えられるだろうか。壊れないだろうか。
ああ、でも壊れても構わない。
残されたたった一つの願いを叶える上で、理性《それ》は邪魔でしかないんだから。
「ころ……してやる」
『ああん? オッ……おおんっ! もっとおっきな声でしゃべってくんねえか? おたくのまゆちゃんがさぁ、良い声で鳴いてくれてるから聞こえないんだよ。アハハハハッ』
「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる! 殺してやるからなクソ野郎!!」
ただでは殺さない。その汚らしいモノを引きちぎってから殺してやる。踏み砕いてから殺してやる!
絶対に、絶対に殺してやる!
『ヒャヒャ! 寝取られた情けねぇ男がそんな事できっかよ! ホラ、まゆ! もっと鳴け! そこの情けない男が泣きながらシコれるように、オカズを提供してさしあげろ!』
『ア――ああああぁぁん! 止め――聞かないで、プロデューサーさ……んんっ!?』
「あ、あああああああああああああああああ!!!」
殺してやる。
殺してやる殺してやる。
絶対に、絶対に。コイツだけは何が何でも殺してや――
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