23: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:11:43.16 ID:bGZxlAIa0
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「……ころ…して……」
そこで目が覚めた。
伸ばした手が見慣れた天井へと向かっている。
「……またか」
そう、まただ。
蹴とばされた布団、じっとりと貼りつく汗、激しい吐息で上下する肩。
毎晩襲ってくる悪夢によるもの。
NTRに目覚めると決意して二週間がたつ。
NTRもののAVや漫画を調べ、それを自分とまゆに置き換えた。
想像の中とはいえそんなモノにまゆを巻き込むことを心の中で謝りながら、まゆを汚れた世界に当てはめる。
吐き気のする行為だった。とめどなく湧き起こる怒りが憎悪へと変わり果てるのは一瞬だった。
それはまゆを寝取る男に対してではなく、想像の中でまゆを汚してしまう俺自身に対してのモノだった。
「はぁ……はぁ……」
その日からというもの、天罰のようにこうして悪夢にうなされる。
悪夢にうなされているのに、俺は寝る前にNTRものを見て、まゆを当てはめる。
そしてまた、悪夢を見る。
「大丈夫……大丈夫……俺は、素質があるんだ」
震える指先を眺めながら、必死に自分に言い聞かせる。
ここまで強い拒否反応を示しているのなら、それがひっくり返った時は全てのNTRを受け入れられるだろう。
そう、まゆが他の男に、どんな風に……愛されても――
「うっ……」
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