73:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:49:45.34 ID:XVB8s0iW0
しかしここで一時、事態が急変した。
実に間が悪いことに、エーシルの分離、
さらに少ししてロキたちの隠遁という出来事が起きたのである。
ロキとロプトの虚無への隠遁、
74:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:50:11.96 ID:XVB8s0iW0
魔神のなかでもっとも若輩だったこの一柱は、
混沌界の新支配者となった『人間』にいち早く接触していた。
そして友好関係を築くことにも成功し、
『世界の目』を直接調べることも許され、
75:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:50:38.41 ID:XVB8s0iW0
11 天界と人間
天界内の問題を解決した主神派は、
人間界への本格的な干渉を開始した。
76:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:51:31.11 ID:XVB8s0iW0
ちなみに、これら要素が魔界側にとって脅威になることは無かった。
そもそも天界と違い、
魔界は侵犯者に加えてオリジナルのOMNEたるクイーンシバが健在であったため、
人間たちの認識次第で弱体化するということはなかった。
77:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:51:58.98 ID:XVB8s0iW0
12 人間と魔神
人間を「人間」と呼んだのは魔神たちが始まりである。
彼らはそれまで、実際には「混沌の次子」あるいは単に「次子」と呼ばれていた。
78:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:52:26.15 ID:XVB8s0iW0
なぜ彼らの姿が旧世界の人間と酷似したのか、
魔神たちは偶然ではなく必然と考えた。
混沌界とはもともと、崩壊した原初世界群の残骸が溜まった海であり、
魔神たちが属していた旧世界情報もその中に落ちこんでいた。
79:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:52:52.61 ID:XVB8s0iW0
とはいえ魔神たちは、こうした違いは気にしなかった。
むしろこれら相違点は彼らをより興奮させた。
旧世界の人間が物質領域から完全離脱するには、
きわめて稀なる才と運と果てしない技巧が必要であったが、
80:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:53:18.85 ID:XVB8s0iW0
人間は力を求めていた。
外には天界と魔界、人間界内でもエーシルの長子たる混沌神族がおり、
そのような勢力と均衡するために力の獲得が急務だった。
81:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:53:44.89 ID:XVB8s0iW0
ただし、人間たちは
魔神の技術を何でも無条件で受け入れたわけではなかった。
例えば、魔神の「不死」と「無限」の式である。
82:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:54:11.14 ID:XVB8s0iW0
こうして技術を獲得した人間は、
「知識こそが力」という理念のもと瞬く間に成長していった。
そして魔神たちが期待したとおり、その才能には著しいものがあった。
83:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:54:41.83 ID:XVB8s0iW0
13 主神派の失敗と「魔女」
人間は天界の友人となったとはいえ、
天界陣営に組したわけではなかった。
彼らの目指すところは天魔に拮抗する第三勢力として君臨するものであり、
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