80:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:53:18.85 ID:XVB8s0iW0
人間は力を求めていた。
外には天界と魔界、人間界内でもエーシルの長子たる混沌神族がおり、
そのような勢力と均衡するために力の獲得が急務だった。
だがロキとロプトの支援はあてにならなかった。
彼らは隠遁したきり反応を見せず、
いまや存在すら確認できない有様だった。
また魔神派以外の天の者たち、および魔族は、
人間からすれば完全に種として異質であり、
力やその技術体系に互換性がなかった。
一方でエーシルの長子たる混沌神たちとは、
兄弟種としての互換性はあったが、長子側がきわめて非協力的だった。
彼ら長子は、自分たちを差しおいて「世界の目」が与えられた人間に嫉妬していたからである。
その点、魔神は友好的で、
かつ思考と霊体の性質、物質の生物学的様相すべてにおいて近似しており、
力と技術の互換性も高かった。
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