760: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/15(土) 23:40:15.24 ID:2z6G7I5Go
博士「どんな物語にも道化は必要ではないかね? 木原数多君」
数多「うっとおしいジジイだ」
761: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/15(土) 23:41:06.83 ID:2z6G7I5Go
怪訝な表情をする博士。駅前で裸踊りをしている男を見るかのような目だ。
しかし、数多は気にせず続ける。
762: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/15(土) 23:41:58.89 ID:2z6G7I5Go
博士「――ま、まさか貴様っ、オジギソウをビリヤードの玉のように弾いて、あの工場に開いた穴から外へ全て放出したと言うのか!?」
博士「ありえん!! ナノサイズの粒子だぞッ!? たしかにそれが物理的な現象であれば不可能はない!! しかし、その計算結果を導き出すためにどれだけの情報量がッ、天文学的な数字がッ、それを再現する技術がッ!?」
763: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/15(土) 23:43:02.09 ID:2z6G7I5Go
外部に目立った外傷はない。木原円周に破壊されたわけではない。
つまり、制御している側で何かあったということ。
具体的に言うなら、襲撃。
764: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/15(土) 23:43:40.28 ID:2z6G7I5Go
木原数多や博士がいる二つの学区を跨いで建てられた倉庫。
そこから約一キロほど離れたところにある大型車両用のパーキングエリア。
その中に一台の大型トレーラーが駐車している。
765: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/15(土) 23:44:30.17 ID:2z6G7I5Go
美琴「……やっぱりその声、あのときのヤツと同じだわ。婚后さんを傷付けやがったクソ野郎とまったく同じ」
766: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/15(土) 23:45:18.11 ID:2z6G7I5Go
美琴「ねえ。電磁波レーダーって知ってる?」
馬場「あが、あがが、がが、あば、ばばが」
767: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/15(土) 23:45:57.71 ID:2z6G7I5Go
一方通行は体の力を抜いたように両腕を垂らし、背筋を曲げながら立っていた。
曲がっている背中から噴射するように飛び出した黒い翼は上へ上へと、核ミサイルにも耐える天井を突き破るように伸びている。
長さは何メートルあるのかわからないが、あの先にあるあらゆる障害物は粉微塵に粉砕されていることだろう。
768: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/15(土) 23:46:30.00 ID:2z6G7I5Go
一方通行「――――」
769: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/15(土) 23:47:34.91 ID:2z6G7I5Go
ダンッ!!
770: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/15(土) 23:48:21.58 ID:2z6G7I5Go
一方通行『……ここはどこだ? 俺は何をしていた?』
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