39:名無しNIPPER
2020/11/08(日) 09:31:45.14 ID:FQVp12gN0
Z フロム・ミー・トゥー・ユー
そして私たちは魔法にかかる。いつだって、信じて立つそのステージで。
40:名無しNIPPER
2020/11/08(日) 09:32:41.22 ID:FQVp12gN0
* * * * *
同時刻、事務所屋上。
41:名無しNIPPER
2020/11/08(日) 09:33:28.98 ID:FQVp12gN0
《あなたはきっと今、ひとつの分岐点にいる。だからこそ慎重になるのはわかる。でもきっと、これを乗り越えたらまた次の、それを越えたらまたその次の分岐点は現れるし、ヤマ場は何度でもやってくるわ》
経験していけばわかること。人生は挑戦の連続だから、と。
《だから、悩みすぎないで。そして抱えすぎないで。完成度の高い答えを出そうとばかりしないで、今出せるものをどんどん周囲に見せて。そして磨かれながら、アプローチを続けてほしい》
含蓄のある言葉が続いた。みんながいるから、と。
42:名無しNIPPER
2020/11/08(日) 09:34:24.98 ID:FQVp12gN0
* * * * *
「失礼しますですよー」
43:名無しNIPPER
2020/11/08(日) 09:36:06.73 ID:FQVp12gN0
「何はともあれ、内容が決まったこと、エージェントにも話ができたことはよかった」
「そうでございますねー」
帰り道、車中。今日の振り返りをしつつ、話題はさっきの続きへ。
「何か、相談ごとがあったのかな」
44:名無しNIPPER
2020/11/08(日) 09:37:07.67 ID:FQVp12gN0
「実は新しい企画が立ち上がっていて」
ライラが落ち着いたのを見計って、プロデューサーが切り出した。事務所のアイドルから数人が選抜され、みんなでいろんな未体験のものにチャレンジしてみる企画が不定期で行われている。その次回枠にライラを推薦していたら、話が通ったとのこと。
「たぶん、楽器に挑戦してみる機会になると思う」
この企画はその都度のスポンサーや取材先のさじ加減で内容も規模も大幅に変わるため、毎度色合いがかなり異なるものになる。そして、プロデューサーが彼女を推した今回の企画が「ロックバンドにチャレンジする」というもの。
45:名無しNIPPER
2020/11/08(日) 09:37:53.20 ID:FQVp12gN0
[ ナッシング・ライク・ザ・サン
聞いていいことなら聞くから、なんでも話してくれよ。友達だからな。
46:名無しNIPPER
2020/11/08(日) 09:38:39.62 ID:FQVp12gN0
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47:名無しNIPPER
2020/11/08(日) 09:39:14.44 ID:FQVp12gN0
* * * * *
「プロデューサー殿、今日の夜はほとんど満月だそうでございますよ」
48:名無しNIPPER
2020/11/08(日) 09:40:31.07 ID:FQVp12gN0
\ ディス・イズ・イット
わたくしは、今、生きています。きらめきとともに。わたくしの意思とともに。
49:名無しNIPPER
2020/11/08(日) 09:41:06.93 ID:FQVp12gN0
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「四行連詩集、というのがあるんだね」
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