ロード・エルメロイU世の事件簿 case.封印種子テスカトリポカ
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5:名無しNIPPER[saga]
2020/09/21(月) 20:23:14.08 ID:amUbMXcr0

「……それで、結局何の話なんです?」

 再び舌戦が再開されそうな気配を察し、先んじて質問をする。話の端々から判断するに、これまでの様な厄介事なのだとは思うが、師匠の方が積極的に介入しようとしているのは珍しい。

以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2020/09/21(月) 20:24:14.32 ID:amUbMXcr0

「グレイ。今回は私と一緒にメキシコまで行ってもらいたいんだ」

「メキシコ」

以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2020/09/21(月) 20:24:43.10 ID:amUbMXcr0

 だから、訊ねた。

「師匠、本当に行く必要があるんですか?」

以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2020/09/21(月) 20:25:35.44 ID:amUbMXcr0
「……とりあえず、説明をしよう。グレイ、こっちへ」

 手振りで座る様に促された、師匠の隣へ腰をおろす。次いで、机の上に広げられた資料の一枚を師匠は示した。

 それは1枚の絵だった。おそらく、手書きの物を印刷機でコピーしたのだろう。ところどころに掠れのような汚れまでもが映り込んでいる。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2020/09/21(月) 20:26:55.89 ID:amUbMXcr0

 最大の誠意を見せることで、最大の見返りを期待する。

 信仰とは対極にあるようで、しかしその実、両者は切り離せない関係にある。自教を信じれば不幸になる、などという宗教は存在しないからだ。

以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2020/09/21(月) 20:28:01.63 ID:amUbMXcr0

「じゃあ、どうするんですか?」

「魔術師としての格はどう考えてもこちらの方が低いのだから、彼らと同じ方向で考えても同じ轍、いやそれ以下を踏むだけだ。つまり、我々は考え方を根本から変えねばならない――その内のひとつとして、こんなものを用意した」

以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2020/09/21(月) 20:28:59.00 ID:amUbMXcr0
          *

 それから数分を掛けて行われた、師匠の計画の概要を聞いて、

「……まさか、そんな抜け道が」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2020/09/21(月) 20:30:09.67 ID:amUbMXcr0
          *

 数日後、自分はメキシコの地をどうにか踏みしめることに成功していた。ふらふらとした、おぼつかない足取りではあるが。

「……大丈夫かね、レディ?」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2020/09/21(月) 20:31:09.22 ID:amUbMXcr0

 しどろもどろに言い訳を探していたが、幸い、師匠の気は直ぐに逸れた。もっとも、それが全くもって『幸い』でなかったことは、すぐに知れることとなったのだが。

「いえーーーい! アイム・ナンバー・ワーン! ガオーーー!」

以下略 AAS



14:名無しNIPPER[saga]
2020/09/21(月) 20:32:35.44 ID:amUbMXcr0

 その質問に、彼女は明確かつ簡潔に答えてきた。

「ヤガーって呼ぶなーーーーーーー!」

以下略 AAS



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