朝倉葉「オイラ、幸せもんだな」小山田まん太「僕だって、幸せ者さ!」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/22(月) 23:16:37.50 ID:FFL98XnqO
「アンナ、そりゃどういう意味……」
「アンタは黙ってなさい」
「……あい」

堪らず問いただした葉くんだったが、ぴしゃりと嗜められて黙りこくった。おっかない。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/22(月) 23:18:57.33 ID:FFL98XnqO
「それで、どうしてこんなことに?」
「お? おお、まん太か。遅かったな」

それから程なくして。
仲睦まじいおふたりに気を利かせてゆっくり歩みを進めていた僕の足元に、何故か先にいった筈の葉くんがずぶ濡れで転がっていた。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/22(月) 23:21:49.00 ID:FFL98XnqO
後日。放課後の教室にて。

「あの、アンナさん。ちょっといい?」
「なによ、まん太」
「そろそろ葉くんを許してあげても……」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/22(月) 23:23:44.99 ID:FFL98XnqO
「まあ、それはともかく! 葉くんもあれから海より深く反省してることだし……」
「そうね。ここはまん太の顔を立てて、寛大に許してあげる。これで借りはチャラよ」

僕の貸しが思わぬところで消費された。
とはいえ、別に構わない。本望だとも。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/22(月) 23:25:52.61 ID:FFL98XnqO
「ねえ、アンナさん」
「なによ」
「どうしていつも葉くんに厳しくするの?」

それは兼ねてよりの疑問だった。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/22(月) 23:27:54.69 ID:FFL98XnqO
「それなら僕にとやかく言う資格はないね」
「いいえ、まん太。それは違うわ」

部外者が口を出すべき問題ではないと察して大人しく身を引こうとしたら止められた。

以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/22(月) 23:29:40.06 ID:FFL98XnqO
「わかったよ。僕にどれだけのことが出来るかわからないけど、精一杯頑張ってみる」
「よろしく頼むわ、葉のこと」

そう言って、アンナさんは微笑んだ。
その笑顔はやはり魅力的で、そんな表情を向けて貰えない葉くんが可哀想だった。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/22(月) 23:31:22.37 ID:FFL98XnqO
「起きないなら、このままかけるから」

背後から聞こえる衣擦れの音。本気だ。

「葉。これは全部、アンタの為なのよ」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/22(月) 23:33:47.79 ID:FFL98XnqO
ちょろろろろろろろろろろろろろろろんっ!

「っ……!?!?!!」

それはまるで永遠。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/22(月) 23:35:58.52 ID:FFL98XnqO
「それじゃあ、まん太」
「は、はひっ!」
「あとは任せたわよ」

僕が見張っていた扉からアンナさんが退室する間際、また魅力的な笑みを浮かべ、囁く。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/22(月) 23:37:35.51 ID:FFL98XnqO
「悪いな、まん太。辛い思いさせちまって」
「いいんだ! だって僕らは友達だろう!?」

謝罪なんかいらない。聞きたくない。
ただ僕は彼の側に居てやりたかった。
以下略 AAS



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