朝倉葉「オイラ、幸せもんだな」小山田まん太「僕だって、幸せ者さ!」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/22(月) 23:33:47.79 ID:FFL98XnqO
ちょろろろろろろろろろろろろろろろんっ!

「っ……!?!?!!」

それはまるで永遠。
にも関わらず、一瞬の出来事であった。
耳に届くのは清涼な水音だけ。
まったくの無臭であり、実感が湧かない。
せめてアンモニア臭さえすれば。
そうすれば、僕は一気に冷静になれたのに。

ある意味、夢のようなひとときだった。
それは悪夢であり、そして現実であった。
僕の背後で今まさに友達が汚されていく。
その様子を見ることも出来ず、悔しかった。

「僕は……葉くん、君を……守れなかった!」

知れず、涙が頬を伝う。僕は泣いていた。
小山田まん太、13歳にして男泣きを経験す。
くそっ。僕はあまりに無力で、情けない。
葉くんが不憫で、めちゃくちゃ羨ましい。
なんなんだ、僕は。葉くん、今すぐ代われ。

複雑な心境はまるで他人事のようで酷く現実味がなく、魂が乖離しかけた、その時。

「ふぅ……ま、こんなところね」

ようやく、長かった放尿が終わりを告げた。
最後の一滴まで出し切ったアンナさんが衣類の乱れを直す音がリアルで、現実的だった。


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