朝倉葉「オイラ、幸せもんだな」小山田まん太「僕だって、幸せ者さ!」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/22(月) 23:23:44.99 ID:FFL98XnqO
「まあ、それはともかく! 葉くんもあれから海より深く反省してることだし……」
「そうね。ここはまん太の顔を立てて、寛大に許してあげる。これで借りはチャラよ」

僕の貸しが思わぬところで消費された。
とはいえ、別に構わない。本望だとも。
これで2人が仲直り出来るならばいい。

「ありがとう、アンナさん」
「礼は必要ないわ。私はいずれ葉の妻となる女だもの。夫婦喧嘩の予行練習よ」
「あはは……夫婦喧嘩、ね」

夫婦喧嘩。それはよくあることだ。
喧嘩するほど仲が良いとも言う。
しかし、それは仲直りが前提の話だ。
世の中には互いに嫌い合っている夫婦も存在していて、友人にはそうならないで欲しい。

「どうしたの、まん太?」
「アンナさんは葉くんを嫌いにならない?」
「はあ? 何を言っているのよ、まん太」

言われている意味がまるでわからないかのように、アンナさんはきっぱり告げた。

「私は生涯、葉のことを愛するわ」

中学生でこの台詞を言えるのは、恐らくアンナさんくらいなものだろう。格好良かった。


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