朝倉葉「オイラ、幸せもんだな」小山田まん太「僕だって、幸せ者さ!」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/22(月) 23:25:52.61 ID:FFL98XnqO
「ねえ、アンナさん」
「なによ」
「どうしていつも葉くんに厳しくするの?」

それは兼ねてよりの疑問だった。
アンナさんは葉くんのことを愛している。
それは先程の発言からも重々承知済みだ。
それなのに何故。彼に辛く当たるのか。

「死なれたくないから」

さらりと、どきりとする発言をされた。

「し、死ぬって、葉くんが……?」
「そう。気を抜けば、すぐに死ぬわ」
「それは、交通事故とかで……?」
「まあ、その可能性もなきにしもあらずだけど、基本的にはシャーマンとしての危険性に備えるべきよ。まん太も知ってるでしょ?」

朝倉家は先祖に陰陽師を持つシャーマンの家系であり、葉くんはその家の後継者だ。
それはどうもただ単純に家業を継ぐような簡単なものではないらしく、時が来たら戦いに赴かなければならないと聞いたことがある。

「だからアンナさんは葉くんに厳しいのか。彼の命を守るために、鍛えてるんだね」
「そういうこと」

なんだか一般人には想像も出来ない世界ではあるが、葉くんのシャーマンとしての力は確かなもので、僕もこの目で見たことがある。

いつも眠たそうな葉くんが超常の力を操る様は、まるで御伽話のようで心惹かれた。


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