朝倉葉「オイラ、幸せもんだな」小山田まん太「僕だって、幸せ者さ!」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/22(月) 23:27:54.69 ID:FFL98XnqO
「それなら僕にとやかく言う資格はないね」
「いいえ、まん太。それは違うわ」

部外者が口を出すべき問題ではないと察して大人しく身を引こうとしたら止められた。

「まん太は葉の友達でしょ?」
「それは、そうだけど……」
「私は葉の許嫁ではあっても友達じゃない。だから、まん太にはまん太の役割がある」
「僕の、役割……?」

たしかに僕は葉くんの友達だ。
けれど凡人の僕には彼の戦いは手伝えない。
そんな無力な僕に、何が出来るのだろう。

「別に特別なことをする必要はないわ。葉の友達として、傍に居てくれるだけでいい」
「それだけでいいの?」
「ええ。葉にとって、家業と関係ない友達は貴重で、かけがえのないものだもの。葉や私みたいな存在は、世の中に馴染めないから」

言われて気づく。
そう言えば、葉くんは浮いていた。
アンナさんも周囲に壁を築いている。
それはたぶん周りを巻き込みたくないから。
だから彼らは、自ら孤立を選んだ。

「アンナさんは寂しくないの?」
「私には葉が居るもの」

アンナさんには葉くんがいる。
しかし、アンナさんは葉くんに辛く当たる。
それが朝倉家の許嫁としての義務だから。
彼女自身が葉くんに死んで欲しくないから。

だったら僕だけでも葉くんの支えとなろう。


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