朝倉葉「オイラ、幸せもんだな」小山田まん太「僕だって、幸せ者さ!」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2020/06/22(月) 23:21:49.00 ID:FFL98XnqO
後日。放課後の教室にて。
「あの、アンナさん。ちょっといい?」
「なによ、まん太」
「そろそろ葉くんを許してあげても……」
「嫌」
葉くんはあれから何度もアンナさんに謝ったけれど、お許しは得られなかった。
最終的に土下座を敢行した葉くんの頭には、アンナさんの足跡がくっきり浮かんでいる。
「たしかに今回は葉くんが悪かったと思うけどあれはいくらなんでもやりすぎじゃ……」
「葉から事情を聞いたの? 下着のことも?」
「いや! そんな詳しく聞いたわけじゃ……」
「あの男。言うに事欠いて、その色はお前には似合わないなんて抜かしたのよ。万死に値するわ。3時間もかけて選んだのに……」
葉くん。それはいけない。
女性経験皆無の僕にだってわかる。
アンナさんがここまで怒るのも無理はない。
もっとも、下着選びに費やした3時間のうち大半は値段交渉であると思われるが。
「半額の半額でようやく妥協して着てやったのに、その日のうちに捨てるとは思いもしなかったわ。これも全部、葉のせいよ」
それはいくらなんでも店員さんが気の毒だ。
よもやたった一度の着用でゴミ箱行きとは。
アンナさんの怒りの程が窺える。激おこだ。
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