【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 7巡目
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20:名無しNIPPER
2020/06/01(月) 23:37:16.70 ID:e0eUl7qi0
https://ura22.sakura.ne.jp/image/MYr8j9F7a2P9.jpg
21: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/06/02(火) 03:07:21.21 ID:cdSYijSj0
3時ですね。じゃあ掻き終わったのでいきなり投下しますね!!!
※
――――
22: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/06/02(火) 03:07:53.56 ID:cdSYijSj0
「……………ふーっ」
「っぅあ!?」
突然、右耳に息を吹きかけられて変な声を上げながら僕は身体をビクンと振るわせてしまう。
23: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/06/02(火) 03:08:23.70 ID:cdSYijSj0
――――――――すりすり、すりすりすり。
「ふっ……ぁ……」
耳かき棒の先がちょっとだけ曲がっている所が、耳の中――ではなくて、周りをすりすりとマッサージをするように掻いていく。
24: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/06/02(火) 03:08:56.95 ID:cdSYijSj0
……耳の中。
耳の周りだけで、外側だけであんなにも気持ちよかったのに中を弄られたら一体――。
――――かりっ。
25: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/06/02(火) 03:09:25.67 ID:cdSYijSj0
「…………?」
…………ぇ?
「いや、最初に耳かき棒動かしたらすっごく気持ちよさそうな声出してたから、その。ちょっと悪戯に言ってみたら……ねぇ?」
26: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/06/02(火) 03:09:53.05 ID:cdSYijSj0
「っ…………!?」
彼女の声が、囁きとなって僕の鼓膜を刺激する。ユウナの何時も元気で明るい声が、細められてひそひそとした声に変って――その変化に、僕は興奮にも似た何かを感じずには居られなかった。
「ワイズこれ……って。好きかどうか聞くまでもない、ね。目がトロトロだよー?」
27: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/06/02(火) 03:11:03.95 ID:cdSYijSj0
「しゅき……これ、しゅきぃ……」
「…………ふーん。じゃあ、ぼくの耳かき以外でも良いんだ。誰にでも、こんな風にトロトロになっちゃうんだ……」
「ふぇ……?」
28: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/06/02(火) 03:11:34.30 ID:cdSYijSj0
――がさごそ、ごそごそごそ……っ! すすーっ、すー……すすすっすー……。
「――おっ……! かりかりかりかり……すすすーい、すー……い」
「ぁ…………」
29: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/06/02(火) 03:12:07.09 ID:cdSYijSj0
――――ふわふわふわふわ。
「ふにゃぁあああああああああ…………っ!」
「――――もふもふもふもふ、ふわふわふわふわー……もふふわー……ふわっふわっふわっふわー……」
30: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/06/02(火) 03:12:36.20 ID:cdSYijSj0
「んー、じゃあ右耳終わったから次は左耳ねー」
そう言って、もう全身の力が抜けて殆ど寝ているみたいな僕を寝返りみたいにごろんと転がして。左耳を上に向ける。
顔がユウナのお腹に埋めるみたいに形になって、ユウナの匂いがより一層強くなる。
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