【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 7巡目
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21: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/06/02(火) 03:07:21.21 ID:cdSYijSj0
3時ですね。じゃあ掻き終わったのでいきなり投下しますね!!!
※
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――
―
「はい、じゃあおいで?」
耳かきを保健室の棚から見つけ出したユウナは、それを持ってベッドに腰を掛けるとぽふぽふと優しく膝を叩いた。
……妹メイド喫茶で見た光景だ。
「ひ、膝枕?」
「んー? いやなら別に良いんだけどー? じゃあクッション――」
「ユウナの膝枕が良いです……っ!」
僕の思わず言ってしまった言葉に、してやったぞー。みたいな感じで彼女はけらけらと笑う。その笑顔に僕は不覚にもドキッとしてしまし、からかわれたというのに不思議とあんまり嫌な感情は抱かなかった。
それはユウナが彼女だから許せてしまうのか、それとも僕がそんな扱いを――。
……これ以上考えると何か色々と負けを認めてしまう気がするので。何時ものようにスルーをする。
「あーもー、良いから早く早く。先生、来ちゃうよ?」
「あ、それは不味いね。じゃあ、失礼します……」
普通の先生ならば、こう何とか見逃してくれたりちょっとした注意? で済むかもしれないけどユレイ先生は……不味いな。
と、何やかんや考えながら僕はユウナに対して垂直ではなく水平な形で膝の上に頭を乗っける。耳かきをするので右の耳を上に向けて、左の耳をユウナの左膝の上に乗っける形だ。
「んっ……」
「!?」
な、何でそんな声を上げるの!?
「あ、ごめんごめん。ほら、今ぼくミニスカじゃん? だからこう太ももに直でワイズの頭が乗っかって髪の毛がチクチクして擽ったいというか――ん? 直じゃないね、ストッキング履いてるし」
間違えた間違えた、と彼女は変わらず笑う。
……うんそうだ。今僕の左耳は、と言うより顔の左半分はユウナのストッキング越しの体温を実感している。
シュリシュリとしたストッキングの感触が、心地よい。
「……」
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