【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 7巡目
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22: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/06/02(火) 03:07:53.56 ID:cdSYijSj0
「……………ふーっ」

「っぅあ!?」

突然、右耳に息を吹きかけられて変な声を上げながら僕は身体をビクンと振るわせてしまう。

「ぷっ……ぼくに息をふーふーってされるのそんなに気持ちいいんだー? っぅあ! って……ワイズ、変な声出して……」

「ひ、卑怯! いきなり耳に息を吹きかけるのは卑怯でしょ!」

「はい聞こえませーん。ワイズがぼくの太ももでエッチなことを考えていたので、そのお仕置きでーす」

「はぁ……!?」

「そういう顔してたもーん。ほら、じゃあ右耳を耳かきで綺麗にしていくから大人しくしててー」

そう言いながら僕の耳を左手で抑え、中をよく見るために耳穴をグイグイと指で広げる。正直、それだけでも結構気持ちが良い。

「……んー、結構汚れてるねーワイズ。耳掃除、あんまりやってないでしょ」

「んぅ……? あ、んー……確かに、耳掃除とか、あんまりやってない……かなぁ?」

てか、耳掃除なんてやったことないかもしれない。

「確かにさー、耳掃除ってあんまりやっちゃいけないって聞いたことがあるけど、それでもやらないのはダメだよー。汚いし、耳聞こえなくなっちゃう」

「聞こえなくなるって……」

「あ、信じてない。酷いなー、誰でもない……か、彼女の言うことだよ? 信じなさい信じなさい」

「じゃあ、信じる」

「……なんか安っぽい気がする」

ひっどい。

「まぁ良いんだけどー。んじゃ、本当の本当に耳かきを始めていくよー……あと、ぼく人に耳かきするの初めてだから、その。痛かったらごめんね?」

「え? あ、初めてなんだ」

「ぅ……わ、ワイズだって人に耳かきしたことないでしょ! 全く、ぼくが誰に耳かきをしたことあると思うのか……膝枕だって、ワイズ以外にしたことないのに」

「…………」

何か、滅茶苦茶恥ずかしくなってきた。


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