【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 7巡目
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29: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/06/02(火) 03:12:07.09 ID:cdSYijSj0
――――ふわふわふわふわ。

「ふにゃぁあああああああああ…………っ!」

「――――もふもふもふもふ、ふわふわふわふわー……もふふわー……ふわっふわっふわっふわー……」

白いモフモフが先程まで弄られまくっていた耳に入って行く。その刺激は、先ほどまでの刺激とは何もかもが違った。

――甘い。

優しいとか、気持ちが良いとかそうじゃない。蕩けるように甘い、モフモフの刺激。

耳穴の穴と言う穴を蕩けさせてくる愛撫――ずぼずぼとモフモフが出し入れされる度に身体中の力が吸い取られていく。

「――――もふもふふわふわー……あっ、そうだ――くるくるくるくるくるー」

――くるくるくるくる。

「んぁ……!? あっ、あっ、うっ……ぁ……!」

出し入れ出し入れと繰り返されていた動きの中で――いきなりクルクルとモフモフが回転する動きが加わる。突如として変化した撫で方に、思わずユウナのストッキングに包まれた膝をぎゅうと掴んでしまう。

「――ふふっ。くるくるくるー……」

場合が場合だったら怒られている気がするこの行動も、彼女は優しく微笑んで許容してくれる。僕が膝を触ろうが、僕が情けなく喘いでいようが、彼女は僕を癒すためにモフモフを動かし続ける。

…………ぅ…………んぁ…………。

「――――眠いなら、寝て良いんだよー」

「うぇ……?」

「だってワイズ凄い眠そうだもん。えへへ、ぼくも耳かきで癒されて喜んで、気持ちよさそうにしてくれて――しかも眠くなっちゃうなんて。ぼくも耳かきした甲斐があったものってねー……」

「…………ふぁ」

眠っていいと言われた瞬間、どっと眠気が押し寄せてくる。

開放された眠気にうとうととしていると、彼女ははいおしまい。と言って、モフモフを耳からずぼっと抜いて――。


「ふー…………っ」


掃除終了を耳全体に知らせる様に、息を吹きかけた。



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