134:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 23:45:53.62 ID:EfLG+Erp0
「楽しそうね、お二人とも」
135:名無しNIPPER[saga]
2020/05/06(水) 23:51:20.91 ID:EfLG+Erp0
「うん、今行く。プロデューサーも、」
目は口ほどに物を言う。
136:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 00:04:31.64 ID:XPAMg3p00
◇ ◇ ◆
「はい♪ 事故だけはくれぐれも気を付けてくださいね?」
137:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 00:14:06.23 ID:XPAMg3p00
「ちひろさんが見つけてくれたんだよ。というか、手配まで含めて全部」
「相変わらず何でも出来るね、ちひろさん」
138:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 00:27:25.70 ID:XPAMg3p00
「やるじゃん」
「は?」
139:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 20:34:28.08 ID:XPAMg3p00
◇ ◇ ◆
念のため、髪をアップに纏めておきましたし、上着だって一枚羽織ってあります。
ですが彼は飛ばす訳でもなく、海岸沿いの道を法定速度で流すだけ。
140:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 20:45:51.03 ID:XPAMg3p00
彼を言い負かし、加蓮はひとしきり満足しました。
窓枠へ軽く肘を掛け、纏め損ねた毛先を風の妖精に遊ばせてやります。
「夢だったんだ」
141:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 21:00:46.29 ID:XPAMg3p00
唇を結び、加蓮は彼の顔を見つめます。
そして、にっと笑ってみせました。
「話したかったんだ? 可愛い女の子と」
142:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 21:14:21.11 ID:XPAMg3p00
「ま、ね。幼稚園とか小学校の頃は病院を行ったり来たりだったし。
生まれたばっかの頃とか、何か赤ちゃん用の機械に入れられてたらしいし」
「それは……相当だな」
143:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 21:31:16.33 ID:XPAMg3p00
「だからホラ、ウチの親ってアタシにダダ甘なんだよね。
昔から欲しいって言ったものは大体何でも買ってもらえたし」
「……可愛い一人娘だから?」
144:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 21:45:37.33 ID:XPAMg3p00
「いないよ」
「そうなんだ」
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