もしもし、そこの加蓮さん。
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136:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 00:04:31.64 ID:XPAMg3p00

 ◇ ◇ ◆


 「はい♪ 事故だけはくれぐれも気を付けてくださいね?」

 「すみません。ほんと助かりました」

 「いえいえ。ご飯、忘れないでくださいね? それではごゆっくりー♪」


キーを彼へと託すと、
洒脱な服に身を包んだちひろはご機嫌な様子で市街へと消えて行きました。

もう一度ぐるりと一周しながら装備を確認するプロデューサーのそばで、
加蓮は欧風の街並みをきょろきょろと見渡します。

 「よしオッケー。乗ってくれ」

 「はーい。というか右ハンドルなんだ」

 「左は昔一回乗ってみた事あるが、怖過ぎる」

 「よく見つけたね、右ハンドルのオープンカーなんて」

加蓮が助手席へと乗り込み、
シートベルトをしっかり閉めたのを確認してからサイドブレーキを戻します。
レンタカー屋のガレージに軽快なエンジン音を響き渡らせて、
四人乗りのオープンカーは青空の下へと繰り出しました。


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