もしもし、そこの加蓮さん。
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137:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 00:14:06.23 ID:XPAMg3p00

 「ちひろさんが見つけてくれたんだよ。というか、手配まで含めて全部」

 「相変わらず何でも出来るね、ちひろさん」

 「なかなか高くつくけどな……」

 「今回は?」

 「さっき言ってたろ。何か有名らしいレストランでディナー奢り」


市街地には信号が少なく、飛ばす車も見えません。
ローマではローマ人のようにせよ。
路上駐車の陰に気を配りつつ、ゆったりと安全運転で流していきます。

慣れない右側通行に慎重なハンドル捌きで対応し、
ようやく太い道へ出られた彼が強張っていた肩を緩めました。
と、同時に、急に静かになっていた加蓮に気付きます。


助手席で、加蓮は何とも形容し難い笑みを浮かべていました。



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