144:名無しNIPPER[saga]
2020/05/07(木) 21:45:37.33 ID:XPAMg3p00
「いないよ」
「そうなんだ」
「……」
「……え、いや、そこから話広げてくれたりしないの」
「もう、注文が多いなぁ」
「えぇ……?」
絵画のようにくっきりと塗り潰された自然を背景に、真っ赤なオープンカーは走ります。
何故か『事務所のアイドルでお付き合いするなら誰か』という話題へと発展し、
最終的に『顔で選ぶな』と結論付けられたところで、彼が長く大きく溜息を吐きました。
「あ、そうだ音楽流すの忘れてた……なに聴く?」
「どんなの用意してきたの?」
「やっぱこういうドライブには洋楽だろ」
片手でサイドポケットを探り、用意しておいた音楽プレーヤーを取り出します。
ケーブルを繋ぎ、カーステレオへの接続ジャックへと差し込みました。
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