117: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 20:24:52.59 ID:nY0iWbpOO
「プロデューサーさーんっ!!」
「へっ?」
「ぴにゃあああああ!?」
118: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 20:26:11.73 ID:nY0iWbpOO
「危ない、プロデューサーさんっ!」
「ぴにゃあ!?」
「……えぇ」
119: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 20:27:01.23 ID:nY0iWbpOO
「きゃああ!」
「! 卯月!」
「わわっ! こないでくださーい!」
120: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 20:29:11.38 ID:nY0iWbpOO
「邪魔しやがって! まとめて蹴散らしてやる!」
『ぴぃぃぃぃにゃああああああ!!!」
夢邪鬼にとってもアイドルたちの介入は予想外だったらしい。大きな稲光が光ったかと思うと、何十倍もの大きさがあろう大きなぴにゃこら太が上から降ってきた。まるで怪獣映画のそれのようで、ご丁寧にも声にエコーまでついている。
121: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 20:30:02.32 ID:nY0iWbpOO
「その法螺貝っ!」
「亜季さんに素潜りでとってきてもらった、とっておきの法螺貝です! この時のために、用意していたんです。一発逆転の切り札を!」
「!? お、お前えええええ! 何をしている! やめろおおお! その娘をつぶせええええ!!」
122: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 20:33:44.90 ID:nY0iWbpOO
「芳乃さんっ! ってあれ?」
悠貴は唖然とした顔で見上げている。石像になっていた芳乃が車の中で光ったと思えば次の瞬間、どんどんと大きくなっていき天にも届きそうなほど巨大な姿を見せたのだ。
「そなたー、久しぶりでしてー」
123: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 20:35:33.52 ID:nY0iWbpOO
「あ、あのっ、芳乃さん! その、私も肩に乗せてください!」
小さなぴにゃ達は卯月の鳴き真似で盆踊りを踊り、襲いかかるぴにゃも藍子にスナイプされている。多少余裕が出来てきたからか分からないが悠貴は能天気にもそんなことを言い出した。
「たかいたかーい」
124: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 20:37:59.13 ID:nY0iWbpOO
「悠貴! みんなを連れて避難するんだ!」
このままだとみんなが巻き込まれてしまう。俺以外で車を動かせられるのは悠貴だけ。もう法律がどうとか言ってる場合じゃない。彼女にみんなを託すことに決めた。
「ええ!? でもプロデューサーさんと芳乃さんがっ!」
125: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 20:39:46.83 ID:nY0iWbpOO
「美穂! ……えっ?」
ぜぇはぁ息が切れながらもなんとか城の頂上まで辿り着いた俺を待っていたのは、眠り続ける美穂達だった。
「美穂が……たくさん?」
126: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 20:47:59.33 ID:nY0iWbpOO
「くそっ……!」
「ほう。なるほどあの娘……ふふふ、はははは!これも何かの縁なんだろうな。まさか60年前の雪辱を今晴らせようとは!」
夢邪鬼は何かを言っているが俺の耳には入ってこない。
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