123: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 20:35:33.52 ID:nY0iWbpOO
「あ、あのっ、芳乃さん! その、私も肩に乗せてください!」
小さなぴにゃ達は卯月の鳴き真似で盆踊りを踊り、襲いかかるぴにゃも藍子にスナイプされている。多少余裕が出来てきたからか分からないが悠貴は能天気にもそんなことを言い出した。
「たかいたかーい」
「きゃー!」
満月に届きそうなほど大きな少女の肩の上で2人の少女が座っている。アニメのエンディングっぽいな、うん。さっき迄の緊張感が台無しだ。
「ぐぐぐぐ……! 依田の孫娘めどこまで俺の邪魔する気だ! こうなったら……!」
追い詰められた夢邪鬼は何やら呪文のようなものを唱えている。
「juvdashavnothinpeelleskafbadudachechigaw astauxtekalonshamilupvevuvenivanovafle……」
言葉の意味はわからない。だけどその先にあるのが良からぬことだというのは険しい表情の芳乃を見て理解できた。
「! ここからは危険でしてー。2人とも、危ないので下におりましょー」
何かを察した芳乃は肩に乗っていた2人を安全なところに下ろす。
「な、なんだぁ!?」
「まとめて捻り潰したるばい!!」
夢邪鬼の体から強大なオーラが溢れ出して、鮮烈な光を放ち巨大なその姿を現す。
「って鈴帆ぉ!?」
巨大化した芳乃よりも大きく禍々しい気を放つ夢邪鬼の姿は上田鈴帆のものだった。超弩級サイズのケーキの着ぐるみを身に纏い、芳乃につかみかかる。
「もういっぺん封印しちゃる!!」
「むー、負けないのでしてー」
互いに取っ組み合う姿は大怪獣バトルと形容するほかなかった。絵的にはかなりゆるいがケーキの蝋燭の火は周りのぴにゃを焼き尽くし、溢れ出るオーラは周りの砂埃を巻き上げ大きな砂嵐が発生した。
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