126: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 20:47:59.33 ID:nY0iWbpOO
「くそっ……!」
「ほう。なるほどあの娘……ふふふ、はははは!これも何かの縁なんだろうな。まさか60年前の雪辱を今晴らせようとは!」
夢邪鬼は何かを言っているが俺の耳には入ってこない。
「さあ早く選べプロデューサー! お前の小日向美穂の未来を! そして俺に見せろ! 悪夢に陥る絶望した顔」
「分かったよ」
「……何?」
「分かったって言ったんだ」
そう、これは難しい話なんかじゃない。例え夢の中で作られた、いつか消えてまう思い出だったとても……俺たちが歩いてきた道のりは嘘で塗り替えることはできない。
「この美穂も! その美穂も! あの美穂も! 全部全部! 本物の小日向美穂だ!」
「なぁ!?」
その瞬間、すべての美穂が一つの光に集まっていき、寝ぼけ眼の少女がそこに現れた。
「あれ……? プロデューサー、さん?」
「おはよう、美穂。って言ってる場合じゃなかったな」
まったく、呑気な眠り姫だこと。
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