117: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 20:24:52.59 ID:nY0iWbpOO
「プロデューサーさーんっ!!」
「へっ?」
「ぴにゃあああああ!?」
死を覚悟したその時だった。けたたましいエンジンの駆動音が近づいてきたかと思えば、明らかに法定速度を無視したミニバンがぴにゃこら太の群れを轢き飛ばした。その姿はミサイルのようで、運転席から興奮した様子の悠貴が顔を見せた。
「ゆ、悠貴!? なにしてんの!?」
「決まってますっ! 私たちも美穂さんを助けにきたんですっ!」
ドアがリズミカルに開いたと思うと電動ガンを装備した卯月、肇、藍子が飛び降りて一斉に撃ち始めた。
「どういう光景……?」
戦争を知らないはずの子供たちが銃を片手に持ちぴにゃこら太を相手に大立ち回りを演じている。文字に書き起こしてみたら余計意味がわからない。
「というか悠貴が運転したのかこれ!?」
そういやゲーセンで運転のやり方は知ってるって言ってたけども!
「ハワイで教えてもらいましたっ!」
わぁ眩しいくらいのドヤ顔だ。
「いや! ハワイでも13歳は運転できないから!」
「緊急事態でしたからっ! 法定速度? 破っちゃいましたけど……サラダの野菜食べますからっ!」
いや、野菜のないサラダってサラダと言えるのか? というツッコミは一旦置いておいて。これはあれだ、緊急避難というやつだ。つまり悠貴はお咎めなし! 今回に限り!
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