渋谷凛「これは、そういう、必要な遠回り」
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14: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:08:33.21 ID:clFucneV0

お店に入り、ハナコのリードを外してやる。

かちん、という金具の音と共にハナコは店内を真っすぐに突っ切って家の方へと消えていった。

以下略 AAS



15: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:10:10.36 ID:clFucneV0

 リビングでは母がソファに腰かけて「お昼、何がいい?」と聞いてくるので「おいしいの」と返す。

「おいしくない方が珍しいでしょう?」

以下略 AAS



16: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:13:24.30 ID:clFucneV0



アイドルにスカウトされた一件以降の私の日常は、まさに平穏そのもので、高校生としての生活にも慣れ、級友とも打ち解け始め、私の青春は順調と言えそうだった。

以下略 AAS



17: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:15:04.31 ID:clFucneV0

はぁ。

短く息を押し出して、再び校庭を見るともなく、眺める。

以下略 AAS



18: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:20:53.18 ID:clFucneV0



学校最寄りの駅から電車に乗って、揺られること数駅。

以下略 AAS



19: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:21:20.87 ID:clFucneV0

そのすんでのところで、視界の端に紺の制服に身を包んだ人影を認める。

頭にはこれまた紺の帽子があり、中央には金色のエンブレムが輝いている。

以下略 AAS



20: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:22:26.12 ID:clFucneV0



男の「それでは、お見せしたい書類もありますので、立ち話もなんですし」という言葉に素直に従い、私は駅からほど近い喫茶店にやってきていた。

以下略 AAS



21: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:23:49.40 ID:clFucneV0

「渋谷さん、下のお名前はなんて言うんですか?」

「……凛」

以下略 AAS



22: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:24:59.24 ID:clFucneV0

「では、ここまでは渋谷さんがうちに所属してくれた場合の話をさせていただきましたので」

「……まだあるんですか?」

以下略 AAS



23: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:26:57.69 ID:clFucneV0

■ 三章 同じように、同じ道を。

古い記憶を紐解いて、胸の辺りがぽかぽかとしてくるのを感じて、自然と口角が上がってしまう。

以下略 AAS



24: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2019/12/08(日) 21:28:48.20 ID:clFucneV0



お会計を済ませて喫茶店を出た私は「やるぞ」という気持ちに満ち溢れていた。

以下略 AAS



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