白雪千夜「足りすぎている」
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134:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 14:50:15.77 ID:1/ZkFkMM0
「そうですか」
「イズヴィニーチェ……ごめんなさい」
「何を謝ることが?」

 私はアーニャさんの隣に歩み寄り、手すりに手を置いた。
以下略 AAS



135:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 14:55:41.74 ID:1/ZkFkMM0
「……イズヴィニーチェ、チヨ」

 アーニャさんは、小さく首を振った。

「それはたぶん、アーニャには、難しいですね」
以下略 AAS



136:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 14:57:39.48 ID:1/ZkFkMM0
「で、ですが……!」

 無茶なお願いであろうと何とかしてほしい。
 いや、しなければならないのだ。
 私はアイドルである以前にお嬢様の従者。
以下略 AAS



137:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 15:01:33.93 ID:1/ZkFkMM0
 ――言っている意味がまるで分からない。

 この人は、ひょっとして私に喧嘩を売っているのか?

 親しくしてくれる人からの決して無視できない一言に、私は身を強張らせた。
以下略 AAS



138:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 15:04:25.67 ID:1/ZkFkMM0
「チヨ……アーニャは、日本人です」

 ?
 ――え、そこから?

以下略 AAS



139:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 15:10:27.66 ID:1/ZkFkMM0
「……確かアーニャさんは、幼少期はロシアで過ごされたと」
「ダー」

 彼女が日本語を自在に扱いきれない理由の一つは、それだ。

以下略 AAS



140:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 15:15:45.94 ID:1/ZkFkMM0
 アーニャさんは、私から視線を外し、手すりを掴んでその先を見つめた。
「一人ぼっち……小樽で運河を、ボーッと眺めていたアーニャに、声を掛けてくれた女の子がいました」

「小樽、ですか……」
「ダー♪」
以下略 AAS



141:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 15:19:34.71 ID:1/ZkFkMM0
「それは、何よりです」
「アーニャの、恩人です。
 あの子にもらった明るい、優しい心を、アーニャはずっと、大切にしています」

 ――――。
以下略 AAS



142:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 15:21:52.35 ID:1/ZkFkMM0
 驚く私を見て、アーニャさんはクスッと笑った。

「スパシーバ、チヨ。
 でも、人を疑うより、信じる方が、楽しいですね?」

以下略 AAS



143:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 15:25:10.11 ID:1/ZkFkMM0
「お嬢様を、応援……」

 アーニャさんは頷いた。

「チヨの言うこと、分かります。
以下略 AAS



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